パニック障害とは?その症状や原因は?
パニック障害とはどんな病気?
パニック障害とは突然、動悸、息切れ、胸の痛み、焦り、めまい、過呼吸、発汗、悪寒、震え、強い不安、自分がどうにかなってしまうんじゃないかと思う、腹部の不快感、などの症状が現れる病気です。
この症状はパニック発作と呼ばれるもので、この突然に来るパニック発作に襲われる事に対する不安を予期不安といいます。
そしてパニック発作や予期不安を繰り返すうちに、
- 人前で発作が出たらどうしよう
- 前にもこんな状況で発作が出たから
などの恐怖が芽生え始め、特定の人が多い場所、自由が利かない、逃げられない場所や空間などに恐怖を抱くことを、広場恐怖といいます。
こうなると日常生活に支障をきたすようになってしまいます。そして広場恐怖や予期不安に悩まされ、引きこもりがちになりやすくなります。
そしてパニック発作の不安感は本当に辛いものなので、引きこもりがちになり、予期不安や発作に悩み、うつ状態になる方も多いのも事実です。
パニック障害の方に始めに知っておいてほしいこと
パニック障害になると原因や体験談など、やはり気になって様々なことを調べると思いますが、自分よりひどい状況やつらい表現もあるかもしれません。
あまり、悪いことは気にせず、そういう人や状況もあるんだな程度にとどめておき、マイナスにとり過ぎないようにしましょう。
ただでさえ自分がそんなことになって、症状や病名すらわからないまま不安に思っている方も少なくないと思います。
ただ、じっと不安なことを考えても、人間はネガティブなことを考え出してしまう生き物です。
できるならストレスから距離をおいて、少し休んでみてください。
よく言われることですが、発作が起きたからといって死ぬわけではありません。どーせ発作がきても死なないんだろ、知ってるからな!来るなら来いよくらいの開き直りもなかなか効果的です。それで吹っ切れて治ったという方もいます。
言いたかったことは、ネットで情報を探し回ってネガティブな情報をみても気にしないようにという事です。説明下手ですみません。
それでは続きます。
パニック障害になりやすい人とは?
パニック障害になりやすい人の傾向などあるのでしょうか?
まず、発病に関して、遺伝的な要素が含まれることも言われています。
第一度近親者(兄弟や子供・親など)の発症率17.3%との報告があり、一般人口の発症率の約8倍という研究もあります。
しかし、はっきりとしたパニック障害の原因となる特定の遺伝子は見つかっていませんし、これは気にしてもどうしようもありません。
他にも、性格的に言えば、相手の気持ちを先回りして考えれるような優しい人、心配性や不安症、小心、繊細、こだわりが強い人など
あるいは、環境でいえば親との離別、虐待、教育や受験に対するプレッシャーなどがあるようです。
どちらの場合も、精神的なストレスが関係しているようにも取れます。
他にも運動不足、糖質過多、偏った食生活などの生活習慣が悪い人という場合もいえるでしょう。
こちらは、肉体的なストレスと言えるかもしれません。
こうなると過度な、あるいは慢性的なストレスも関係しているように思えます。
心当たりがあるようなら、ストレスから離れ、少し休息が必要となるでしょう。
なぜパニック発作は起きるのか?
パニック障害はまだ、はっきりとした原因や治療法も確立されていません。
しかし、気の持ちようなどの問題ではなく、脳内の不安に関する神経系の機能異常がみられることから、近年では脳の病気ということがいわれています。
脳の不安を司る部分の異常により誤警報が発信されるため、危険でない場面でも死んでしまうように感じられるほどの恐怖に苛まれるのです。
パニック障害になる原因は?
はっきりとパニック障害になる原因が分かっていないのですが、いくつかの仮説が現在ありますのでご紹介します。
私たちの脳の青斑核という部分では、ノルアドレナリンという神経伝達物質を分泌し、危険が迫ったときに警報を発動する機能を持っています。パニック障害の場合、このノルアドレナリンの過剰分泌、または感知側が過剰に反応し過ぎるなどして、発作が起こると考えられている。
またノルアドレナリンにより引き起こされる不安感を過剰にならないように抑える働きのあるセロトニンという神経伝達物質が、不足したり、または感知側が鈍くなっているためではないかとも逆にセロトニンの過剰というのもよくないとも言われています。
不安を抑える働きのある神経伝達物質のギャバの感知する側の感受性に問題があるなど。
- ようは危険だよ、不安だよっていう信号を送る側、あるいは受信する側の機能の異常や、
- なんらかの間違いでこの場面は危険だという認識が脳内で形成されてしまい、その場面や状況になると脳が危険だと信号をだしてしまうようです。
前者は薬で症状を抑えれるよ、セロトニンがいいよとか、カフェインはだめだよという事が言われ、
後者は、認知行動療法や暴露療法で、認知のゆがみをなおしていこうということです。
ですので治療法としても、薬で症状を抑える、神経物質の分泌を整えるための生活習慣の見直しや食生活の改善、運動、過度のストレスは避ける、ストレスを貯めない、なぜ恐怖を感じるのか、認知の歪みを修正するなどの取り組みが一般的です。
また、姿勢や首のストレートネックが原因という説や交感神経優位になり、内臓が弱っているのが原因で、内臓機能を上げてあげる
という説もあります。
原因がはっきりわかっていないので、治療法も確立していないのが現状です。しかし、長引く人もいれば、すぐに快方に向かうひともいます。
その方法も1つではなく様々なようです。もしかしたらパニック障害の原因も治療法も人それぞれ異なるのかもしれません。
一つ言えるのは、基本的なことがおろそかにっていては、治るものも治りにくいという事です。
慢性的なストレス、過度なマイナス思考に延々とらわれる、不規則な生活習慣、偏った栄養バランスや運動不足など。
思い当たる方は、まずパニック障害を改善するために一度、生活習慣などを振り返ってみてはいかがでしょうか?
最後にご注意とひとりごと!
パニック障害になってしまって、色々と情報を検索したりするとおもうのですが、数万円もする真偽の曖昧な情報商材をおすすめしているサイトにご注意ください。
実際に試していないので効果は何とも言えませんし、お金に余裕があるのなら試せばいいと思うのですが、藁にもすがりたいほど苦しいこちらの立場を逆手にとって無責任に、報酬が目当てで情報商材を紹介しているようなサイトがたくさんありますので、ご注意くださいと一言いいたかったのです。
最後に独り言を言わせてください。
自分はきっと良くなると信じています。そして、良くなって振り返った時になって良かったと思える気がしています。
今現在でも、様々なことの感じ方や考え方がいい意味で変わったと思います。自分の生活習慣やストレスとの向き合い方を見直すいいきっかけになっています。
今まで毎日を過ぎていく流れのままに、自分も生きてきてしまっていましたが、自分を大切に思う事もなく、人の話も立ち止まってしっかり聞いてあげることもなく来た気がします。
初めは苦しくて、なんでパニック障害になったんだろうと何百回も思いましたが、パニック障害にならずにそのまま時間に追われるように暮らしていたら、気づけていない大事な気づきや価値観があったりして、その気づきや価値観がこの先もない人生だったらもっと困っていただろうなと思います。
苦しんでいる人がどれだけ苦しいのかも少しですが、わかりました。
パニック障害という病気の発作だけでは死にません。
確かに地獄だ、死んだ方が楽と思うくらいつらいときもありますが、違う病気でもっと苦しんでいる方もたくさんいると思います。
よく言われることですが、パニック障害は治る病気です。ゆっくり休んでから少しづつ改善に取り組んでみてはどうでしょうか。
それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました!